電通国際情報サービス(ISID)は、自治体向けにセキュアな生成AI環境を構築するサービス「minnect AIアシスト」を提供する。2024年1月1日から提供を開始する予定だとしている。
同サービスは、自治体職員が通常業務を行う総合行政ネットワーク(LGWAN)上で「ChatGPT」を利用可能にするもので、ISIDが提供するChatGPTソリューション「Know Narrator」を基盤としている。各自治体の議事録や議会答弁、例規集などを参照するようあらかじめ登録できる機能があるため、正確な情報に基づいて回答が得られる。
11月から東京都青梅市、静岡県磐田市をはじめ4自治体が同サービスのトライアル利用を開始している。

システム概要
同サービスでは環境構築だけでなく、適用業務の特定や活用方法についても経験豊富な技術スタッフがサポートする。また文字数に応じた固定価格で利用できるため、予算策定が容易となっている。紙文書も「PDF」化もしくはAI-OCRなどで電子データ化して登録することができる。
セキュリティ面では、LGWAN環境下で運用するとともに、マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」を利用し、各自治体の情報をAIモデルの学習に活用しないため、安心して利用できるとしている。