医療機器専門商社の松吉医科器械は、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud, public edition」を採用した。SAPジャパンが12月11日に発表した。
同社は、IBMの「AS/400」を基盤として2000年初頭から運用してきた基幹システムの刷新が喫緊の課題となっていた。新システムは、現場で発生する数字のリアルタイムな可視化をはじめ、業務の標準化による生産性向上、柔軟なシステム間連携、事業拡大を支える高い拡張性が大きな要件となっていた。
S/4HANA Cloud, public editionは、これらの要件を満たすソリューションとして評価された。SAPジャパンのパートナーであるフリーダムがプロジェクトを担当し、Fit to Standard手法とテンプレートを利用することで、費用を可能な限り抑えている。
新たに展開する基幹システムは、S/4HANA Cloudの財務会計、管理会計、販売管理、購買・在庫管理などの各モジュールを活用し、周辺システムとも連携していく。同社のメーカー事業を皮切りに、EC事業や卸売事業など段階を経て稼働を計画する。