Snowflakeは12月19日、オープンソースのPython用UIライブラリー「Streamlit」の技術説明会を開催した。Streamlitの共同創業者で最高執行責任者(COO)のAmanda Kelly氏が、これまでの歩みやツールの特徴などを解説した。
Streamlitは、HTMLやJavaScript、CSSといったフロントエンドの構築に必要な言語の知識がなくても、Pythonのスクリプトからウェブアプリを作成することができる。データサイエンティストや機械学習エンジニアが、迅速かつ簡単にデータアプリを構築して共有するためのツールとして人気を博している。
Streamlitは2018年11月にGoogle Xのメンバーらによって設立された米国企業。2022年3月にはSnowflakeに買収されている。2023年12月に「Streamlit in Snowflake」が正式リリースされ、SnowflakeユーザーはStreamlitのAPIを使ってPythonスクリプトからデータアプリを構築できる。
Streamlit in Snowflake
Kelly氏によると、企業や組織においてデータを実用化するには非常に多くのステップがあり、多大な時間と労力を要するという。Streamlit in Snowflakeは「データアプリとインサイトの市場投入を迅速化する」(同氏)ためのツールとして、Snowflakeの安全で信頼性の高いインフラにワンクリックで展開できる点が特徴だとアピールした。
Amanda Kelly氏
「データチームがStreamlit in Snowflakeを利用することにより、企業は情報に基づく意思決定を加速できる」(Kelly氏)
Snowflakeでは、オンデマンドのビデオ教材として「Snowflake University」を提供している。ビデオ教材の他にも、ハンズオンラボやトレーニング講座も用意されており、Snowflakeの導入や設計、開発、運用管理に必要なスキルを身につけることができる。その中の「Data Application Builder Workshop」で、Streamlitのアプリ開発を体験できる。