キンドリルジャパンは12月19日、ソニー生命保険のメインフレーム運用の自動化を支援したと発表した。キンドリルの自動化プラットフォームである「CACF」(Cloud Automation Community Framework)をホスト依頼業務に提供し、ソニー生命は4月から本格利用を始めている。
CACFは、オープンソースのIT自動化ツールである「Ansible Tower」を中核とした自動化プラットフォーム。IT運用のDXを推進する目的でキンドリルが提供している。今回刷新されたホスト依頼業務は、メインフレームのバッチジョブ実行やアプリケーションリリースに関する作業依頼をオペレーターによって実施するもの。
ソニー生命はこれまで、IT技術者が依頼書起票または電話により連絡を行い、それをオペレーターが受けて依頼作業を実施していた。なおこの業務は1カ月当たり約1000件発生していたが、新システムではIT技術者の作業はチケットを発行するだけとなった。ホスト依頼業務は、チケット発行後、キンドリルの統合監視ツールである「M&E」(Monitoring&Event as a service)や自動化プラットフォームであるCACFを介して自動で行えるようになった。
ソニー生命では、今回の導入でこれまで手動で行っていた処理の工数を大幅に削減できたとし、スピードアップに加えて、正確かつ確実な業務遂行など大きな効果を生み出していると評価している。