本記事の要点
- 「Raspberry Pi 5 Active Cooler」は新しい「Raspberry Pi 5」用の公式のファン付きヒートシンクだ。
- 小型かつ薄型で、静音性と冷却効果に優れ、大きな価値を提供する。
- 取り付け後に、クーラーを取り外して、再度取り付けることは避けるべきだ。
Raspberry Pi 5用の公式のRaspberry Pi 5 Active Cooler。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
筆者は新しいRaspberry Pi 5をとても気に入っている。「Raspberry Pi 4」と比べてパフォーマンスが大幅に向上しており、そのおかげで、より多くの新しい可能性が開かれるからだ。しかし、1つだけ気になる点があった。それは発熱だ。
同じワークロードを実行した場合、Raspberry Pi 5の動作温度はRaspberry Pi 4よりもはるかに高い。Raspberry Pi 5はRaspberry Pi 4よりもはるかに高速に動作するので(ワークロードによって異なるが、約2~3倍高速だ)、温度が上昇するのは当然である。
ユーザーはこの発熱に注意する必要がある。ただし、クーラーを取り付ければ、話は別だ。筆者は公式のRaspberry Pi 5 Active Coolerを試しているが、この製品はこれまでにテストしてきたRaspberry Pi用クーラーの中で、間違いなく最も優れている。
このクーラーは高品質だ。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
取り付け
Active Coolerは単純なクーラーだ。本体は、アルミ製ヒートシンクが取り付けられた小さなファンで、背面には、チップからヒートシンクに熱を伝えて放散するためのサーマルパッドがある。
このクーラーは、2つのバネ付きプラスチック製プッシュピンを使用して、ヒートシンクをRaspberry Piに固定する。これらのプッシュピンは、ボード上の所定の穴に差し込まれる。
Active Coolerの取り付けは簡単だ。以下でその手順を紹介する。
- サーマルパッドの保護層を取り外す。
- プッシュピンと穴の位置を合わせる。
- バネ付きプッシュピンを1つずつ穴に押し込む。このステップでは、Raspberry Piを平面に置いてはいけない。ピンを最後まで押し込むことができなくなるからだ(プッシュピンを取り外す必要がある場合は、ペンチでピンを慎重に挟んでほしい)。
サーマルパッドから保護層を剥がす。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
プッシュピンと穴の位置を合わせる。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
プッシュピンをしっかりと押し込む。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET