Getty Imagesは、著作権侵害の心配なくマーケティング資料やソーシャルメディアへの投稿、オンライン広告などで商用利用可能な画像を作成できる個人向けの生成人工知能(AI)サービス「Generative AI by iStock」(iStockの生成AI)を発表した。
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AIで生成した画像を使用する際の最大の懸念は、著作権侵害のリスクがあることだとされている。これは、OpenAIの「DALL・E 3」のような画像生成AIで使われているAIモデルは、著作権の有無にかかわらず、オンラインで入手可能な膨大な量の画像を使用してトレーニングされているためだ。このため、それらの生成AIを使用すると、他人が作成した著作権で保護されている作品に類似した画像が生成される可能性があり、これらの画像は、必ず他人の作品の影響を受けていることになる。
AdobeやGetty Imagesが提供するサービスには、ライセンスを受けた自社の画像ライブラリーを使ってトレーニングされた画像生成AIが使用されており、生成された画像はAdobeやGetty Imagesが提供する作品ライブラリーの画像と同様のライセンスで提供されるため、ユーザーは著作権侵害の問題を回避できる。
iStockの生成AIには、NVIDIAの「Picasso」が使用されている。Picassoは画像や動画を生成するカスタム生成AIを作成するためのファウンドリーで、Generative AI by iStockは、Getty Imagesが持っている画像ライブラリーの、許可を受けたクリエイティブ素材を使用してトレーニングされている。
iStockのユーザーは、14.99ドル(日本では2215円)で画像を100回生成できる。ユーザーが画像を生成するプロンプトを入力するたびに1回の生成とカウントされ、生成1回ごとに4つの異なる画像がAIによって生成される。ユーザーはそのうち1枚だけを選ぶことも、4枚すべてをダウンロードすることもできる。
iStockの最高プロダクト責任者であるGrant Farhall氏は、「Generative AI by iStockの主な目的は、顧客に対して、AIのデータセットに法的に保護されたデータが紛れ込んでいることが原因で自分の作品が影響を受ける恐れなしに、クリエイティブなプロセスで簡単かつ手頃な値段でAIを使える選択肢を提供することだ」と述べている。
Generative AI by iStockを使用して生成した画像が、iStockの作品ライブラリーに追加されて他のユーザーにダウンロードされるということはないという。また、このサービスによって生成したビジュアルには、1万ドル(約143万円)の法的補償が付属している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。