ドイツに拠点を置き、機械翻訳サービスを提供するDeepLは現地時間1月25日、自社の翻訳ツールにアラビア語を正式に追加した。
世界で5番目に話者の多いアラビア語は、ユーザーから最もリクエストの多かった言語の一つだという。アラビア語には多くの方言があり、フスハーと呼ばれる現代標準アラビア語(MSA)が公式な書き言葉として、政府、企業などの組織、学術界や文学界、印刷物を含むマスメディア、法律業界などで使用されているとDeepLは述べる。
DeepLにとってアラビア語は右から左に読み書きする初めての言語。今回の追加は同社の翻訳ツール開発において、重要な技術的成果であると同社はアピールする。
アラビア語は、ウェブ上の翻訳ツール、モバイルおよびデスクトップアプリで対応言語に追加されており、今後はブラウザ拡張機能とAPIでの対応も可能になるとのこと。さらに、文書の翻訳、敬称と親称の切り替え、用語集機能も対応予定で、アラビア語を使用するユーザーのために、右から左への読み書きに対応させたユーザーインターフェース(UI)のローカライズも継続中だとする。