ウシオ電機は、決算プロセスの可視化と標準化を推進する業務基盤としてクラウド型決算基盤「BlackLine」を導入した。ブラックラインが2月6日に発表した。
ウシオ電機の経理財務部では、中期経営計画の下、事業戦略を支えるために経営基盤の構築に取り組んでいる。しかし、決算業務では「Excel」を用いた手作業が多く、より付加価値の高いアウトプットを出すためには、決算業務の効率化と品質向上が大きな課題となっていた。
こうした課題を早期に解決するため、同社は2023年11月にBlackLineの導入を決定。2024年3月度の決算から本番運用を始める予定となっている。
導入の狙いとして、(1)決算プロセスの透明化、(2)決算業務の効率化、(3)決算業務の監査性の強化――の3点が挙げられている。
具体的には、まず決算プロセスを共通のプラットフォームで実行し、決算に関わるデータを集約することで、決算の状況や担当者の作業負担を把握する。加えて、勘定照合やコミュニケーションプロセスをデジタル化し、業務手順を共通化することで、業務の質と速度を向上させる。これにより、決算タスクや承認のログが自動的に完全に記録され、タスクの内容や進行状況、承認フローを第三者が検証することが可能な状態を確立する。
ウシオ電機では、今後の展望として、BlackLineを活用した決算業務のナレッジとノウハウを蓄積した後、グループ会社へ展開することを想定する。時期については未定としている。