NECは3月22日、PC向け顔認証ソフトウェアのパッケージ製品の最新版「NeoFace Monitor V7.1」を発売した。仮想デスクトップ環境(VDI)への本格対応などを図っており、4月中旬に出荷を開始する。
最新版では、オンプレミス型のVDI環境となる「Microsoft リモートデスクトップサービス」「VMware Horizon」「Citrix Virtual Apps and Desktops」に本格対応した。通信経路を転送する上に認証データを軽量化したことにより、ユーザーの手元にあるPCのカメラを使って顔認証でユーザーのVDI環境にログオンできるようになる。
また、セキュリティ管理機能を強化した。ユーザーが接続先のPCで利用するアプリケーションについて、管理者が特定のアプリケーションを指定し、ユーザーにアプリケーションログイン時の追加の顔認証を必須するなどの設定ができる。
さらに、顔認証を実行できない場合の代行手段となるワンタイムパスワードでは、入力失敗の許容回数やログオン可能回数を設定でき、ネットワークを利用できない場合に用いる認証キャッシュデータについても端末側での保持日数を指定できるようにした。
このほかに、ユーザーがログオン/ロック解除画面で顔認証に利用するカメラについて手元のPCやリモートPCで選択できる機能を追加した。これによりオフィス内や自宅から業務先への移動などにおける利便性が高まるとしている。
費用は、ソフトウェア「NeoFace Monitor V7 クライアント用-i/SW」が1000円(別途ライセンスが必要)、ライセンスが端末1台当たり1万4500円から、1年更新の保守パックが同2600円からとなる。NECは今後3年間で600社・20万ライセンスの販売を予定している。