Appleの「M3」チップ搭載「MacBook Air」
長所と短所
長所
- 多くのプロフェッショナルユーザーにとって十分な「Pro」並みの性能
- 外観と内部性能の基準を高めるフォームファクター
- 蓋を閉じた状態で2台の外部モニターをサポート
- アップグレードされた「Neural Engine」でAIタスクを高速化
短所
- 有機EL搭載の競合機種に後れを取るLCDディスプレイ
- 基本モデルのRAMはわずか8GBで、用途が限られる
- 拡張ポートが2つのみ、どちらも同じ側面に配置
- 内蔵オーディオは大いに改良の余地あり
購入に関するアドバイス
再設計された13インチの「M2」搭載MacBook Airはデザインとパフォーマンスの観点で非常に素晴らしかったため、米ZDNETは2022年の年間最優秀製品に選出した。M3搭載MacBook Airはその後継にふさわしい製品で、今回は13インチと15インチの2つのサイズが用意されている。米ZDNETは両方のモデルを1週間テストし、3つの重要なアップグレードに深い感銘を受けた。それらのアップグレードがあるからこそ、より強力なAI性能と複数の外部モニターを必要とするプロユーザーや愛好家に購入を薦めやすい製品となっている。だが、購入にあたり重要な検討事項もある。
まず、MacBook AirのM3搭載モデルの登場に関して最も良い点は、13インチのM2搭載MacBook Airの価格が999ドルから(学生、教職員向けの価格は899ドルから)になったことかもしれない。販売が終了した「M1」搭載MacBook Air(現在でも「Chromebook」や多くの同等の「Windows」マシンを上回る堅実なマシン)は、クリアランスセールでさらに値下げされる可能性がある。これは基本的な機能だけが必要な子どもや家族に適したモデルだ。
15インチのM3搭載MacBook Airの購入を検討しているなら、もう1つ留意したい点がある。16GBのRAMと512GBのストレージという構成にすると、1699ドルになり、価格の点では14インチのM3搭載「MacBook Pro」の域に入ってしまう。そこまで行くなら、代わりに14インチのM3搭載MacBook Proを選ぶようお薦めしたい。というのも、ディスプレイとサウンドがはるかに優れており、2台の外部モニターに接続しても、本体のモニターを3台目のディスプレイとして使用できるからだ。
スペック
プロセッサー |
8コアCPUと16コアNeural Engine |
RAM/グラフィックス |
8GB、16GB、または24GBのユニファイドメモリーと10コアGPU |
ストレージ |
512GB、1TB、または2TB |
ディスプレイ |
LCD、60Hzのリフレッシュレート、500ニトのピーク輝度 |
ポート |
「MagSafe 3」充電ポート、Thunderbolt/USB 4ポート×2、3.5mmヘッドホンジャック |
接続機能 |
Wi-Fi 6E(802.11ax)、Bluetooth 5.3 |
バッテリー |
最大18時間のバッテリー持続時間 |
オーディオ |
4スピーカーサウンドシステム、指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ、空間オーディオ |
ウェブカメラ |
1080pのFaceTime HDカメラ、コンピュテーショナルビデオ |
重量 |
13インチモデル:1.24kg、15インチモデル:1.51kg |
価格 |
13インチモデル:1099ドルから、15インチモデル:1299ドルから |
蓋を閉じた状態で2台の外部モニターを使用できる機能は、M3搭載MacBook Airの最も重要なアップグレードの1つだ。
提供:Jason Hiner/ZDNET