セゾン自動車火災保険、全社基盤に「SmartDB」を採用--現場主導でDX推進

ZDNET Japan Staff

2024-05-14 11:59

 セゾン自動車火災保険は、業務のデジタル化を支援するクラウドサービス「SmartDB」を活用し、全社の業務プロセスの根本的な見直しを進めている。ドリーム・アーツが5月14日に発表した。

 セゾン自動車火災保険は、2023年から業務プロセスの改善や社内情報管理体制の整備を推進している。その一環として、DX推進部では業務プロセスの再構築や業務デジタル化ツールの導入・活用をリードしている。

 一方で、社内DXを加速するためには、業務を知る各部門自らがデジタル化を推進することが重要であると捉えて、全社を巻き込んだ市民開発を推進。「全社員が働きやすいと感じる組織」になることを目標に、誰もが社内DXに参加できる状態を作るためのプロジェクトを2023年1月に開始した。

 しかしながら、既存のシステムではITの専門知識が必要なアプリ開発が多く、システム部門が開発業務を集中して担当していた。このため、新規アプリの開発や改修にはシステム部門への依頼が必要であり、時代の変化に合わせた業務改善が困難だった。また、旧システムでは複数のアプリケーション間での検索ができず、情報活用に課題があった。

 これらの課題解決のため、新たな基盤としてSmartDBを採用し、2023年7月から全社での利用を始めた。2024年1月には既存システムからのアプリ移行が完了。並行して、現場部門自らによる業務改善の環境づくりが進められた。部課長向けの研修を実施し、デジタルの活用による働き方の変化を理解し、SmartDBの活用を通じた社内の業務改善・品質向上を加速することが目指されている。

 ツールの使い方やアプリ開発の体験に加え、参加者同士の発散型のディスカッションを通じて、実際の業務に生かすイメージを形成することを重視した研修プログラムになっている。 研修後は、各部門に学んだ内容を持ち帰り、プロジェクトメンバーと一緒に業務アプリケーション開発を推進するなどデジタルの民主化の浸透が進んでいるという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]