本記事の要点
- 「RebornOS」は「Arch Linux」ベースの美しくユーザーフレンドリーなディストリビューション。現在無料で入手してインストールできる。
- ほぼすべてのタイプのユーザーに適したデスクトップ環境を提供(インストール時に選択)。
- プリインストールされたアプリストアが正常に機能せず、別のストアへの交換が必要。
「RebornOS」を構築した開発者、アーティスト、その他の個人で構成されるチームには、ある重要な目標があった。それは、「Arch Linux」を可能な限りユーザーフレンドリーにすることだ。
その目標は達成されたと断言していい。RebornOSによってArch Linuxが使いやすくなり、適切なデスクトップと組み合わせれば、楽しくて優雅な冒険になる。
「適切なデスクトップ」と書いたが、なぜかというと、インストール中に以下のデスクトップ環境の中から好きなものを選択できるからだ。
- 「Cinnamon」
- 「Budgie」
- 「GNOME」
- 「Xfce」
- 「MATE」
- 「Deepin」
- 「UKUI」
- 「LXDE」
- 「LXQt」
- 「Trinity」
- 「Regolith」
- 「Cutefish」
- 「Enlightenment」
- 「Openbox」
- 「i3」
もちろん、すべてのデスクトップが同様に作られているわけではない。上のリストを見れば、一部のデスクトップ環境が他よりも使いやすく、優雅であることが分かるだろう。筆者は市場有数の美しいデスクトップであるという理由から、Deepinデスクトップ環境を使用することにした。Cutefishもその条件を満たすが、このところCutefishベースのディストリビューションを使っていて何度か問題が起きたので、Deepinを選んだ。
ハードウェア要件が気になる人のために、最小/推奨要件を紹介しておこう。
- CPU - 1.2GHzのデュアルコア/2.1GHzのクアッドコア
- RAM - 2GB/4GB
- ストレージ - 20GB/64GB以上
これらの要件から判断すると、過去10年以内に購入された大半のコンピューターで、RebornOSを問題なくインストールできるはずだ。
先述のように、RebornOSはArch Linuxをベースとしているが、だからといって尻込みする必要はない。Arch Linux自体は少々難解な部分もあるが、多くのディストリビューションがシンプルにしようとしている。それに成功したディストリビューションもあれば、道半ばと思えるディストリビューションもある。RebornOSはそのタスクを最後までやり遂げ、誰でも使い始めることができて、問題がほぼ発生しないOSが生まれた。