ネットワンシステムズは、「神奈川情報セキュリティクラウド」(KSC)の既存県域WANを活用し、神奈川県内の市町村などがガバメントクラウドに容易に接続できるサービスの提供を開始したと発表した。これにより同県の市町村は、導入コストや期間を削減しつつ、デジタル庁の厳しいセキュリティ要件に準拠した安全な接続が可能になるとしている。
県域WANを活用したガバメントクラウド接続サービスの概要
ネットワンシステムズは、接続回線の設計や構築だけでなく、マルチベンダー、マルチアカウント構成でのガバメントクラウド接続環境の整備、運用管理も支援する。ネットワークリソースの最適化を図り、払い出しの申請から設計、構築、運用までをワンストップで提供するオプションサービスも用意している。
KSCは、ネットワンシステムズが設計、構築している。23のサービスで構成され、2023年度から神奈川県内の34団体が共同利用している。
今回のガバメントクラウド接続は、同社のパブリッククラウド接続サービス「クラウド「HUB Government Connector」を活用した。同サービスは閉域回線で提供され、自治体セキュリティ強靱(きょうじん)化方針に沿って、ガバメントクラウドとパブリッククラウドの両方で利用可能だ。
現在地方公共団体は、2025年度末までに基幹業務の20システムの標準化とガバメントクラウドへの移行が求められている。ネットワンシステムズは、このサービスを通じて、移行を希望する団体の支援を強化していく。