中部電力グループの東海コンクリート工業は、新設した電柱製造工場のスマートファクトリー化に向け、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が提供するIoTプラットフォーム「Things Cloud」を全製造工程に導入すると発表した。
NTT Comは、課題抽出やコンサルティングからシステム構築、現場実装までを全面的に支援する。RFIDとThings Cloudを活用し、RFIDリーダーや機械を自動的に制御するPLCから取得したデータを蓄積・可視化。これにより生産情報のトレーサビリティー確保と、リアルタイムな生産工程の把握ができるという。
従来、東海コンクリート工業では、作業員・検査員が紙ベースで情報を管理していたため、リアルタイムな進捗(しんちょく)把握や出荷後の製品問い合わせ対応に課題があったという。
東海コンクリート工業ではスマートファクトリー化により、手作業で行っていた帳票や工程表の作成を省力化し、検査結果の迅速なフィードバックによる不適合品発生の防止など、生産管理業務の効率化と品質向上を目指す。
新工場イメージ
東海コンクリート工業は、将来的にロボットやAIなどの先端技術を活用し、さらなるスマートファクトリー化を推進していくとしている。