SAPジャパンは、寺崎電気産業が次世代経営改革を支えるシステム基盤として、「SAP S/4HANA Cloud」を中核としたクラウドオファリング「RISE with SAP」を採用したと発表した。7月からシステム構築プロジェクトを開始している。
寺崎電気産業は、電気エネルギー制御技術を基盤とする船用工業メーカー。従来の「SAP ERP」から、AIや機械学習、RPAなどの最新技術を活用した将来的なDX実現を見据え、RISE with SAPへの移行を決めた。
具体的には、業務の可視化とボトルネックの解消、RPAによる属人業務の自動化、安全在庫・生産計画の最適化、分析業務の自動化など生産性向上を目指す。移行は、現行プロセスと内部統制システムを維持しつつ並行してDXを進める。その際、現行業務の本質を見極め、業務を可能な限り標準機能に近づける方針だ。
また、新システム導入を機に、従業員のIT活用スキル向上を目的としたトレーニングとリスキリングも強化する。