大日本印刷(DNP)は東京消防庁と連携し、マンションやオフィスビルに設置されたエレベーター内デジタルサイネージ「ELE PISION」で、生活者向けの防災・救急情報の配信を開始したと発表した。
エレベーター内のデジタルサイネージ「ELE PISION」(左)と配信コンテンツのイメージ(中央・右)
ELE PISIONは、天気予報やニュース、占いなどの生活情報に加え、広告配信も可能なメディア。DNPは都内に740台以上を設置しており、センシング機能付きカメラで視聴者の属性を推定し、ターゲットに合わせた広告配信も可能だ。
今回配信する情報は、家庭内事故防止、防災、救急アドバイスなど。イラストを用いて、子供から高齢者まで幅広い層に分かりやすく情報を提供する。
東京消防庁の2023年の救急出動件数は、前年比5.3%増の918,311件と過去最多を記録。遠方への救急車の出動が増加し、現場到着が遅れる可能性も高まっている。この状況を受け、同庁は防災・救急に関する情報発信を強化し、地域住民による自助・共助の精神に基づいた地域防災力向上に取り組んでいる。