みんなのコードは、キンドリルの助成を受け、日本女子大学附属中学校の技術・家庭科技術分野(技術科)カリキュラム開発・実施を行った。情報活用能力を高めることを目的とし、7月中旬から開発を開始し、2025年3月末まで実施する。7月17日にキンドリルが発表した。
みんなのコードは、全国でテクノロジー教育普及活動を推進する非営利(NPO)法人。公教育におけるテクノロジー教育拡充に向けた政策提言や実証研究、プログラミング教材の開発・提供などを行っている。
キンドリルは、ミッションクリティカルなITインフラストラクチャーサービスプロバイダーで、「未来に向けた教育機会の提供」「インクルーシブな社会の創造」「気候変動への対策」を軸に社会貢献活動を行っている。
経済協力開発機構(OECD)のデータによると、日本は理系分野の女性の割合がOECD加盟国中最下位であり、高等教育の入り口からジェンダーギャップが存在する。高校で文理選択が行われる前に、理系分野に興味を持つきっかけを提供することが重要とされているという。また、文部科学省の取り組みにも、OECDによる2022年の生徒の学習到達度調査(PISA)の結果を踏まえ、「中学校の技術分野におけるプログラミングに関する内容の充実」が組み込まれている。
同プロジェクトでは、元中学校技術科教員であるみんなのコードのスタッフが、日本女子大学附属中学校での技術科授業を支援。体験に基づいたテクノロジー教育とコンピューター学習カリキュラムを設計し、生成AIを活用した指導案を作成する。具体的には、AIの仕組みを理解するための授業や、情報デザインの視点を取り入れた作品作りに生成AIを活用するという。
さらに、キンドリルのプログラミング知識を持つ社員が、2024年度3学期から1年生の授業にボランティア参加。「Scratch」や「AkaDako」を活用し、IT分野への関心を高める授業を行う。