Ideinと清水建設は、スマートビルの普及を目指し、エッジAIプラットフォーム「Actcast」と建物OS「DX-Core」のデータ連携を開始した。
両社は、清水建設本社や新虎安田ビルなどにActcastと連携したAIカメラ10台を設置し、人流・属性データや特定エリア内の滞在人数データを取得。これらのデータをDX-Coreに連携させ、商業施設のマーケティングや会議室の混雑状況可視化などに活用する。

新虎安田ビルでのActcastと連携したAIカメラ設置風景
Ideinが提供するActcastは、AIソリューション開発企業向けのプラットフォームサービス。AIカメラやAIマイクを活用したさまざまなAIサービスを、大規模かつ迅速、低コストで導入できる。清水建設のDX-Coreは、建物運用のためのプラットフォーム。建物とデジタルを融合させ、設備機器間の連携により新たなサービス創出を可能にするという。

「Actcast」概要
近年、スマートビルと呼ばれる建物のIoT化が進む一方で、メーカーや設備ごとに開発・運用が分断され、更新・導入の障壁となっている。今回の協業により、大量のエッジデバイスの個別管理・運用が不要となり、迅速かつ最適な連携を実現するとしている。
今後は、環境センサーを設置し、温湿度データも取得する予定。Ideinは、ActcastとマルチモーダルLLMを連携させた画像解析ソリューションの活用も検討しているという。