「Android」版「Gemini」が、最初からそうあるべきだったように、さらに使いやすくなる。
これまでは、ロックされたスマホに「OK Google」と話しかけても、Geminiはアラームおよびタイマーのセットやメディアの操作、ライトや音量のようなスマートフォンの制御といったいくつかの基本的なタスクしかこなせなかった。
今後は、ロック画面からGeminiが基本的な質問に答えてくれる、とGoogleは述べている。
Googleは、「基本的な質問」が意味するものを明らかにしていないが、筆者がこの機能をテストした際には、通常はオンライン検索で得られる情報をGeminiは提供して読み上げることができた。天気やお気に入りのチームが次に戦う試合の時間、筆者の出身州の人口など、検索形式の基本的な質問をすると、それぞれ回答が得られた。生成人工知能(AI)機能を使い、うちの子の誕生日に向けたテーマ別アイデアのリストを作成するよう求めると、後から閲覧できるリストが得られた。
これまで大半のAndroid端末でデフォルトのオプションだった「Googleアシスタント」では、かなり前からロック画面からの操作が可能だった。
もちろん、筆者はプライバシーについて少し懸念していた。スマホを誰かに発見されたり盗まれたりしたらどうなるのだろうか? デバイスがロックされているのにメッセージを見られたりスケジュールを変更されたり、あるいは誰かに連絡されたりするのだろうか? 筆者が試したところ、答えは「ノー」だ。カレンダーに記載された次の予定や直近のテキストメッセージなど、より個人的な情報を求めるには、デバイスのロックを解除する必要があった。遅くなる旨を伝えるテキストメッセージを妻に送るよう頼もうとしたところ、Geminiは送信可能なテキストを何通りか提示してくれたが、送信できるようにメッセージングアプリを呼び出してはくれなかった。
また、Geminiをメインのアシスタントに指定していない場合には、Googleアシスタントならロック画面からも可能な一部のタスクをGeminiは実行できないという。そのため、フル活用したければ、Geminiをメインのアシスタントにしておくといいだろう。
この機能は、Geminiを搭載している場合はデフォルトでオンになっているが、お好みでオフにできる。Geminiがスマホのロック画面から質問に答えないようにしたければ、Geminiを開いて右上のプロフィール画像をタップし、「設定」>「ロック画面でのGeminiの使用」を開けば、このオプションをオフにするトグルスイッチが表示される。
Androidのロック画面からGeminiが利用できるようになったことで新しい使い方が広がるとは限らないが、運転中は特に、Geminiの利用がかなり便利になる。頭にパッと浮かんだ質問をGoogleで検索したり、情報を素早く入手したりするためにスマホに手を伸ばす代わりに、必要な情報の大半を今後は手を使わずに見つけられる。
提供:Kerry Wan/ZDNET
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。