OpenAIは、「ChatGPT」を2022年11月にリリースし、人工知能(AI)市場を一変させ、生成AI時代を切り拓いた。そして、今、同社は検索エンジン市場に革新を起こしいと考えている。
OpenAIは米国時間7月25日、AI搭載の検索エンジン「SearchGPT」を公開した。SearchGPTは、現在起こっている出来事を認識し、リアルタイムの情報をインターネットから提供する。現在はプロトタイプ版だが、最良の機能をChatGPTに統合することを将来的に計画している。
We’re testing SearchGPT, a temporary prototype of new AI search features that give you fast and timely answers with clear and relevant sources.
— OpenAI (@OpenAI) July 25, 2024
We’re launching with a small group of users for feedback and plan to integrate the experience into ChatGPT. https://t.co/dRRnxXVlGh pic.twitter.com/iQpADXmllH
SearchGPTは、ほかの検索エンジンと同様に検索クエリーの入力が可能。従来の検索エンジンとの最大の違いは、ウェブから取得したリアルタイムの情報と共に会話形式の回答を出力に含むことだ。
ChatGPTの「Browse」機能同様に、回答を出力する際、回答を取得したサイト名を括弧付きでリンクと共に提示し、事実の確認や調査を容易にする。より従来型の検索エンジンの結果ページを見たい場合、左のサイドバーにある「リンク」アイコンをクリックすると、ウェブページとリンクの一覧が会話形式の回答の隣に表示される。
続けて追加の質問をすることも可能なので、別のリンクをクリックすることや新しいプロンプトを入力することなく回答を得られる。SearchGPTは現在、フィードバックの収集を目的に、1万ユーザーとパブリッシャーを対象に利用可能となっている。利用を希望する場合、順番待ちリストへの登録が可能。
AI検索エンジンがウェブサイトへの訪問者を減らしパブリッシャーに悪影響を及ぼす可能性があるという懸念に対処するため、OpenAIは、SearchGPTがオリジナルのソースに関して適切な帰属、リンク、引用を含めることでパブリッシャーとユーザーをつなぐように設計されていると述べる。また、パブリッシャーと緊密に連携することで、双方向に利益をもたらす体験を構築するようにしていると、リリースで一般に向けて改めて保証している。
パブリッシャーは、自社ウェブページがSearchGPTでどのように表示されるかも管理できるので、体験への参加をいくらか制御できる。加えて、パブリッシャーは、ウェブページをSearchGPTの検索結果に表示可能にしながらも、自社コンテンツをOpenAI製生成AIモデルの学習に使われないよう選択もできる。
提供:da-kuk/Getty Images
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。