筆者は「Xfce」を正当に評価してこなかった。結局のところ、Xfceは市場で最も高速な「Linux」デスクトップの1つであり、最も柔軟性の高いデスクトップの1つだ。このオープンソースデスクトップは、初期状態でもかなり使いやすい。ユーザーが強力なデスクトップインターフェースに求めるものをすべて備えているが、改善の余地もある。
ユーザーフレンドリーの定義は人によって異なるため、本記事で紹介するヒントが読者の皆さんのデスクトップの使用方法に最適なものかどうかは分からない。それでも、これから紹介するヒントには、Xfceをデスクトップとして採用したい人の役に立つものが1つか2つはあるはずだ。
だから、高速で信頼性の高いデスクトップに興味のある人は、本記事を読み進めてほしい。
注:これらのヒントの説明には、「Ubuntu」の公式Xfceスピンである「Xubuntu」を使用する。Xfceの設定は、ディストリビューションによって異なることが多いので、同じヒントを実行しても、使用しているディストリビューションによって結果が異なる可能性がある。
1. 「Plank」をインストールする
XubuntuのXfceには、トップパネル、システムトレイ、アプリケーションメニュー、2つのデスクトップアイコンが含まれている。これだけでも、デスクトップを操作するのに十分な機能だが、ユーザーはおそらくもっと多くの機能が欲しいと思うはずだ。それを実現する1つの方法は、「Plank」をインストールすることだ。Plankは、Linuxデスクトップ向けの使いやすいドックである。
ランチャーをデスクトップメニューからPlankにドラッグ&ドロップすると、お気に入りのアプリに素早くアクセスできるようになる。ほかのドックではなくPlankを選んだのは、非常にシンプルだからだ。ユーザーはPlankをインストールして起動し、ランチャーをPlankにドラッグするだけで、便利で洗練されたドックをXfceデスクトップで利用できるようになる。
Plankをインストールすると、洗練された方法でアプリケーションにアクセスできるようになる。
提供:Jack Wallen/ZDNET
Plankをインストールするには、ターミナルウィンドウを開いて、以下のコマンドを実行する。
sudo apt-get install plank -y
2. アプリケーションメニューへのクイックアクセスを追加する
「Enlightenment」ウィンドウマネージャーを使用していた頃、筆者が愛用していた機能が1つある。デスクトップアプリケーションメニューだ。デスクトップ上の任意の場所をクリックすると、メニューが表示され、アプリケーションメニューに素早くアクセスすることができる。この機能のおかげで、アプリケーションを非常に効率的に開くことができた。
Xfceにも同様の機能があるが、デフォルトでは有効になっていない。有効にするには、「Settings」(設定)コントロールパネルを開いて、「Desktop」(デスクトップ)>「Menus」(メニュー)の順に移動する。そのページで、「Include applications menu on desktop right click」(デスクトップの右クリックでアプリケーションメニューを表示させる)をクリックする。その後、デスクトップ上の何もないところで右クリックして、ポップアップメニューの「Applications」(アプリケーション)をクリックする。アプリケーションメニューが表示され、そこから、インストール済みの任意のアプリケーションを開くことができるはずだ。
筆者はXfceでこの設定を必ず有効にする。
提供:Jack Wallen/ZDNET
3. 「フォーカスはマウスに追従」を有効にする
これも、筆者がLinuxを使い始めた頃から使用している機能だ。長い間、多くのLinuxデスクトップには、「フォーカスはマウスに追従」機能が搭載されていた。この機能が有効になっていると、ウィンドウをクリックする代わりにカーソルを重ねるだけで、そのウィンドウにフォーカスが移動する。新たにフォーカスを取得したウィンドウを自動的に前面に表示する追加機能もある。
これら2つのオプションを有効にしたら、使用したいウィンドウの上にカーソルを置き、ウィンドウが前面に表示されるまで待つ。この機能は好き嫌いが分かれるはずだ。筆者はこの機能が大好きで、使用できるときはいつも使っている。