「Proton Pass」が新機能を追加--詳細な個人情報の保存と生体認証が可能に

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 長谷睦 (ガリレオ)

2024-08-09 09:48

 「Proton VPN」の開発元が2023年に発表したパスワードマネージャー「Proton Pass」が、リリースからちょうど1年となるのに合わせて、複数の新しいセキュリティ機能を追加する。クロスプラットフォームのパスワードマネージャーのProton Passには今後、詳細な個人情報(ID情報など)の保存機能が加わる。また、「Windows」および「macOS」向けのアプリには生体認証も追加される。

 Protonによると、これらの機能強化は、ユーザー体験の効率化や生産性の向上、セキュリティの強化が目的だという。

 Proton Passユーザーは氏名や住所のような個人情報を追加登録し、これらのフィールドを自動入力に利用できるようになった。加えて、Proton Passは、連絡先やメールアドレス、社会保障番号、パスポート番号、運転免許証番号、ウェブサイト、ソーシャルメディアのハンドルネーム、さらにはカスタマイズされたフィールドなどの、より広範なフィールド情報の保存をサポートする。この拡張された保存機能により、サポートされているすべてのプラットフォームで個人情報の管理がより簡略化されると、Protonでは述べている。

 「Identities for Proton Pass」と呼ばれるこの新機能は、時間の節約やミスの削減、セキュリティの強化を狙いとしている。パスワードマネージャーの世界では、ID(アイデンティティー)機能とは、ユーザーがオンラインのアカウントに関連する個人情報を安全に保存および管理できる機能だ、ここで保存される情報には、個人情報や安全なストレージ、自動入力データ、社会保障番号、パスポート番号などが含まれる。例えば、家族全員にそれぞれIDを作成し、常に各人の重要な情報を使える状態にしておきたいとしよう。Proton PassのIdentities機能はそれを(安全に)可能にするものだ。

 今回の最新リリースにはWindowsおよびmacOS向けのアプリに対する生体認証機能も含まれる。ただしこの追加機能は「Pass Plus」以上の有料プランを使用しているユーザーにしか適用されないので注意してほしい。これらのサポート付きプランのユーザーは、「Windows Hello」や「Touch ID」を利用してProton Passのロックを解除できるようになり、セキュリティと利便性が一層高まる。

 新機能は米国時間8月8日から利用可能で、Identities機能は全ユーザーに、生体認証機能はPass Plus以上の有料プランのユーザーに提供される。

提供:Proton
提供:Proton

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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