鹿島建設は、クラウド型の電子請求書発行システムである「楽楽明細」を導入した。約20年間運用してきた自社開発の請求書発行システムから移行することで、システムメンテナンスに要するコストと手間を減らし、支払通知書の発行と運用を効率化した。ラクスが8月30日に発表した。
楽楽明細は、支払通知書だけでなく請求書や納品書などの帳票発行を効率化できるクラウドサービスだ。従来のフォーマットを再現した電子発行も可能で、取引先ごとに「WEB」「メール添付」「郵送」「FAX」など、最適な方法で自動発行できる。
鹿島建設では、毎月6000社以上の取引先と4万件を超える取引があり、取引先に支払通知書を発行していた。従来は自社開発システムで同通知書を発行していたが、老朽化によるメンテナンスコストの増加が課題となっていた。そこで、ランニングコストを比較検討した結果、楽楽明細の方がコストメリットが高いと判断し、導入に至った。
導入効果
鹿島建設は、楽楽明細について、ベンダー側での機能の更新や改修が可能となり、自社でのメンテナンスが不要になる点を高く評価した。これにより、数年ごとに発生していた数百万円のコストを削減できる見込みだ。また、導入実績や大量のデータ処理、専任サポートもポイントとなった。