TOPPANは8月30日、顧客データ基盤(CDP)とマーケティングオートメーション(MA)を活用した顧客接点を強化する地方銀行向けのデジタルマーケティングサービスを提供すると発表した。ひろぎんホールディングスでの本格運用を手始めに、2025年までに10件のサービス提供を目指す。
同サービスでは、地方銀行と地元の個人顧客とのつながりを強化するため、デジタルマーケティング環境を構築し、CDPとMAの運用支援を行う。顧客データを正確に把握し、個別化した提案を行うことで、短期的な売り上げだけでなく、中長期的な関係構築を図る。
サービスのコンセプト
具体的には、取引額やサービス利用に加え、アプリ利用やアンケート回答などの行動データも活用し、顧客の属性やライフステージデータと組み合わせ、デジタルと対面の両面から顧客の課題解決を支援する。
背景には、ネット銀行の台頭などによる地域住民の地方銀行離れがある。TOPPANによると、多くの地方銀行が中長期的な視点で地域住民との関係構築を目指しているという。
ひろぎんホールディングスでの成功事例を基に、TOPPANは他の地方銀行や地域金融機関への展開も加速させる計画だ。