日本通運、顧客との関係性を可視化して営業戦略を強化--Sansan Labsなどと協働

NO BUDGET

2024-09-04 12:13

 日本通運は、2019年に導入した「Sansan」に蓄積された150万件以上の顧客データを分析し、顧客との関係性を可視化する独自の「企業リレーションスコア」や「ヒートマップ」を開発した。Sansan LabsとSansan研究開発部が取り組みを支援した。

 日本通運では、部門を横断した物流ソリューションの提案を実現し、売上拡大に成功している。企業リレーションスコアは自社と顧客の関係性を数値化し、ヒートマップは人単位での接点状況から効果的なアプローチ対象を絞り込むのに役立つという。

 さらに、顧客の購買意思決定プロセスに基づいて営業フェーズを再定義し、効果的な営業アクションを整理した。Sansan内の顧客データを「Salesforce」に連携し、全社で共有・活用することで部門・拠点を超えた営業力強化を目指す。

 日本通運は、Sansanを活用して顧客データベースを整備していたが、蓄積したデータを最大限に活用するため、2024年にSalesforceと「Sansan Data Hub」を導入。データに基づいた営業戦略を立案するため、Sansan LabsとSansan研究開発部と共同で顧客データベースの分析に取り組んだ。

 今後は、Sansanを活用した社内ネットワークの強化として、社員プロフィールに経験、スキル、ノウハウを網羅する仕組みを構築予定だ。また、顧客の決裁権限者や影響力を持つキーパーソンを把握できる「パワーマップ」の作成にも着手している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]