「Android」を利用すれば、すべてを手動で実行しなくても、日々の雑務を処理することが可能だ。ユーザーは、「Googleアシスタント」や「Gemini」を使用して、アラームを設定したり、メッセージを送信したり、カレンダーイベントを作成したりできる。
だが、Androidデバイスでさらに高度な自動化が必要になった場合は、どうすればいいのだろうか。例えば、特定のタスク用にカスタム自動化を設計する、スマートフォンをさまざまなサービスやスマートデバイスに接続して、さらに多くの可能性を実現する、といったことをやりたい人もいるかもしれない。
そういう人のために、本記事では、「IFTTT」というアプリを紹介する。このアプリを使用すると、就寝時にスマートフォンをミュートする、米航空宇宙局(NASA)の写真で壁紙を更新する、共有ショッピングリストを作成する、デバイスのバッテリー残量が少なくなったら通知を送信する、といったさまざまな操作の自動化を作成できる。
IFTTTは、「if this then that」(もし〜したら、〜する)ステートメントに依存する自動化を作成することで機能する。例えば、午後10時になったら、スマートフォンをミュートする、といった具合だ。IFTTTの最近のバージョンでは、人工知能(AI)を使用できるようになっており、ユーザーはプロンプトを入力して、新しい自動化を作成することもできる。そのため、「if this」ブロックと「then that」ブロックを設定する代わりに、AIセクションを開いて、プロンプトを入力したり、マイクボタンをタップして、音声で指示を伝えたりすることも可能だ。
どちらの方法でも、特定のタスクの新しい自動化を簡単に作成できる。自動化できる操作に制限はない。工夫さえすれば、IFTTTにさまざまなクールな操作を実行させることが可能だ。
IFTTTは「Google Play」ストアからインストール可能で、無料で使用できる。無料プランでは、2つのアプレットの作成、DIYまたは公開アプレットの使用、無制限のアプレット実行、無料のモバイルアプリアクセス、ノーコード統合が可能だ。20個のアプレットの作成が可能で、より高速なアプレット実行を提供する「Pro」プラン(年額34.99ドル)と、無制限にアプレットを作成できる「Pro+」プラン(年額149.99ドル)もある。IFTTTの料金表で、これらのプランを比較してほしい。
それでは、IFTTTで初めての自動化を作成してみよう。
必要なもの:この手順を実行するには、IFTTTがインストールされたAndroidデバイスが必要だ。IFTTTアカウントも作成する必要がある(このステップでは、Googleアカウントを使用できる)。ただし、(ProプランやPro+プランにアップグレードするのでなければ)クレジットカードは不要なので、心配は無用だ。それでは、実際の手順の説明に移ろう。
1. IFTTTを開く
IFTTTのインストールがすでに完了しているものとして、説明を進める。参考までに、インストールするには、Google PlayストアのIFTTTのページで、「Install」(インストール)をタップする。
そのステップが完了したら、IFTTTアプリを開いて、最初の画面に進み、使用したいアカウント(Google、Apple、メールなど)でログインする。
2. 「Create」(作成)をタップする
IFTTTのウィンドウ下部の中央にある「Create」(作成)ボタンをタップする。
IFTTTの可能性は無限だ(提供:Screenshot by Jack Wallen/ZDNET)