Fedora 41のベータ版をテストすると、速度と信頼性が単に維持されているだけでなく、継続的に改善されていることが分かる。「Fedora 40」のベータ版がリリースされたとき、筆者は同ディストリビューションについて、これまでに試した中で最も高速なOSの1つだと宣言した。バージョン41では、ギアがさらに一段階上がったようだ。「Redox OS」にはまだかなわないかもしれないが、近づいてはいる。
アプリランチャーをクリックすると、ほぼ瞬時に開く。ウィンドウを非表示にすると、瞬時に消える。アプリケーションのインストールは非常に高速で、アニメーションも滑らかだ。
「GNOME」が提供するクールな新機能もある。ウィンドウから素早くスクリーンショットを撮影できる機能だ。ウィンドウのタイトルバーを右クリックして、「Take a screenshot」(スクリーンショットの取得)を選択すると、使用中のウィンドウの画像が~/Pictures/Screenshotsに保存される。この機能はFedora 41に固有のものではないが(「Pop!_OS」でも使用できる)、すでに十分に素晴らしいディストリビューションの魅力をさらに高めてくれる。
Fedora限定の機能ではないが、このGNOMEの新機能を使用すると、アプリウィンドウのスクリーンショットを簡単に撮影することができる(提供:Jack Wallen/ZDNET)
プリインストールアプリ
初期状態で利用できるアプリケーションはそれほど多くない。具体的には、「Firefox」「LibreOffice」、GNOMEのアプリ群(「天気」「地図」「ビデオ」など)、「Boxes」「Rhythmbox」「Fedora Media Writer」などがある。幸い、「GNOME Software」には「Flatpak」サポートが含まれているので、豊富なアプリケーションを無料で利用できる。Flatpakサポートのおかげで、「Slack」や「Spotify」といったアプリをワンクリックで追加できる。
本当に重要なのは動作の速さ
Fedoraに関しては、筆者はいつも動作の速さを賞賛したくなる。このディストリビューションの動作の速さにはいつも驚かされる。Fedoraが極めて低速だった何年も前のことを今でも覚えている。現在では、このオープンソースディストリビューションは市場で最も高速なOSの1つである。動作速度を重視する人は、Fedora 41に満足できるはずだ。
本記事を読んで興味を持った人は、FedoraのISOイメージをダウンロードしてほしい。必要なだけ多くのコンピューターに無料でインストールすることが可能だ。
提供:Jack Wallen/ZDNET
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。