日立ソリューションズは、「クラウド型ジョブスケジューラーサービス」を10月1日より提供開始する。クラウドネイティブな業務アプリケーションのスケジュール管理を支援し、運用負荷を軽減するという。
同サービスは、Amazon Web Services(AWS)上のクラウドネイティブな業務アプリケーションを対象に、ウェブブラウザ上で視覚的に操作できるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供する。これにより、ジョブ実行の繰り返しルールの作成、休日の自動振り替え、将来の実行予定の把握などを簡単に行える。
サービスイメージ
DXの加速に伴い、企業は様々なクラウドサービスを活用してデジタルサービスを提供するようになった。そのため企画、マーケティング、事業部など、IT部門以外の部門でもシステム運用を行う機会が増えている。
しかし、日立ソリューションズによると、従来のOS標準のジョブ管理ツールやクラウドベンダーが提供するジョブスケジューラーでは、複雑な業務要件に対応するための柔軟なスケジュール設定が難しかった。運用管理者は休日や祝日の振り替え実行などを、手作業で実施するケースもあるという。また、実行スケジュールを一元的に把握することも困難で、誤ったジョブ実行のリスクも存在していたという。
クラウド型ジョブスケジューラーサービスでは、休日振り替えや祝日設定など、様々な業務の運用要件に対応した柔軟なジョブスケジューリングを自動化できる。またクラウドサービスとして提供されるため、初期導入コストや運用保守の負担を軽減できる。さらに料金は、「従量課金プラン」、ジョブ実行数が多いユーザー向けの「月額基本料+従量課金プラン」、1年分を最初に支払う「年間プラン」から、ニーズに合わせて選択できる。
今回のリリースはAWS上のクラウドネイティブな業務アプリケーションを対象としたものだが、今後はAWS以外のクラウドサービスへの対応や、より柔軟なスケジューリング機能の追加などを予定しているという。