研究開発型の製薬企業である小野薬品工業は、複雑化するグローバルサプライチェーンの可視化と効率化を目指し、サプライチェーンオーケストレーションプラットフォーム「Kinaxis Maestro」を導入した。キナクシス・ジャパンが10月8日に発表した。
小野薬品工業は、グローバルスペシャリティーファーマを目指しており、製品ポートフォリオの拡大と多様化に対応するための取り組みを進めている。その一環として、グローバルサプライチェーン管理(SCM)プラットフォームを構築し、欧米市場での自社販売体制を強化する計画だ。
Kinaxis Maestroは、サプライチェーン全体を可視化し、リアルタイムに状況を把握することで、迅速でインテリジェントかつプロアクティブな意思決定を支援する。AIを活用した需要予測機能により、将来の需要変動を予測し、生産計画や在庫管理を最適化する。また、さまざまなシナリオを想定したシミュレーションを行うことで、リスクを予測し、対応策を検討できる。
小野薬品工業は、Kinaxis Maestroを活用することで、どのような状況にも対応できる柔軟なサプライチェーンを構築し、同社の幅広い医薬品ポートフォリオをサポートできるようになると期待している。