熊本県荒尾市は、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と協力し、教育用タブレットを活用した児童の見守りサービスを市内の一部小学校で先行導入する。
同市では、全国で児童が登下校中に事故や事件に巻き込まれるケースが後を絶たない現状を受け、児童の安全確保のため有効な見守り方法を模索していたという。
同サービスは、同市が児童に配備しているLTE対応の教育用タブレットを活用する。これにより、児童の現在地と行動履歴の把握や登下校状況の確認が可能となる。また、登下校エリア外への移動を検知した場合の保護者へのアラート通知や、学校への出欠情報の自動送信もできる。さらに保護者によるスマホからの欠席・遅刻・早退の連絡機能もあり、教職員向けの電子出席簿としても活用できる。この電子出席簿データは校務支援システムへ変換できるという。
サービスの提供イメージ
荒尾市とNTT Comは、先行導入で得られた結果を踏まえ、2025年度の市内全小学校での本格導入を目指すとしている。また、NTT ComはNTTドコモと連携し、教育用タブレットの新たな活用方法を検討し、他の地域へのサービス展開も視野に入れている。