Nutanix、DataRobot、日立システムズの3社は10月10日、日本市場での顧客のAI関連サービス開発プロセスを効率化するためにパートナーシップを発表した。3社は連携して、機密性の高い企業内データセットに適したオンプレミスの生成AIソリューションを提供する。
Nutanixは、AIプラットフォーム「Nutanix GPT-in-a-Box」を使って、AI対応スタックの構築を容易にし、顧客がデータをコントロールできるようにする。2024年5月に発表されたバージョン2.0では、ビルトインGUI、ロールベースのアクセス制御、監査可能性などを提供し、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
DataRobotは、予測AIと生成AIの開発・管理・監視を一元化するプラットフォーム「DataRobot AI Platform」を提供する。これをNutanix上に直接インストールすることで、Nutanix基盤上で完結したデータ利活用環境「AI-in-a-box」を実現し、生成AIをセキュアに利用できるようにする。
日立システムズは、顧客のAI業務適用を支援するコンサルティング、AIインフラストラクチャーの実装と運用、データ活用の効率化などをサポートする。生成AI・予測AIの業務適用の選定、業務改善支援、検索拡張生成(RAG)や大規模言語モデル(LLM)の実装・運用などを提供し、オンプレミスでのセキュアな環境構築を支援する。
今後3社は、AIプラットフォームの検証を進め、データコンプライアンスの厳しい政府・防衛・官公庁や金融、製造業などの大企業の課題解決を目指す。