無人決済店舗がサービスエリアに開業へ--TTG、ネクスコ東日本エリアトラクトと提携

大場みのり (編集部)

2024-10-31 08:00

 TOUCH TO GO(TTG)とネクスコ東日本エリアトラクト(エリアトラクト)は、戦略的パートナーとして業務提携に合意し、NEXCO東日本(東日本高速道路)の事業エリア内のサービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)における店舗の省人化に取り組む。TTGが10月30日に発表した。

 取り組みの第一弾として両社は、上信越自動車道 東部湯の丸SA(下り線)に、TTGの無人決済システム「TTG-SENSE MICRO W」を活用した24時間営業の実証店舗を11月21日に開業する。テナントは、弁当料理の製造販売などを行う荻野屋で、同社の駅弁「峠の釜めし」や地域の名産品「みすず飴」をはじめ、土産品、米飯、飲料、菓子などを販売する。

実証店舗の外観イメージ
実証店舗の外観イメージ

 少子高齢化が進む中、SA/PAの運営においても人手不足が課題となっている。店舗スタッフを配置した従来通りの営業では、時期による利用状況の変動に応じた営業や、夜間の営業の維持・拡大が難しいという。サービス品質の維持・向上には、デジタル技術を活用した店舗運営効率向上や、従来にない営業形態・販売方法を検討する必要がある。

 TTGの無人決済システムを活用した店舗では、入店時に会員登録などの準備を行う必要がなく、通りすがりで入店・会計できる。システムは、商品棚の重量センサーが手に取った商品、天井のAIカメラが来店客の動きを捉え、2種類のデータをひも付けて「誰が何を取ったか」をリアルタイムに認識する。会計時に商品バーコードをスキャンする手間もなく、来店客がレジの前に立つと、AIカメラと重量センサーで収集されたデータを基に、商品の明細と合計金額がディスプレー画面に表示される。

 TTG-SENSE MICRO Wは、約15平方メートルの狭小スペースから展開が可能なため、コンビニエンスストア、土産・雑貨店、オフィス(職域売店)などでの展開に加え、病院、ガソリンスタンド、工場などの共用部・休憩室などでも事業展開が可能となる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]