「GitHub Copilot」が複数のLLMに対応--新たに4つのLLMが利用可能に

Radhika Rajkumar (ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 (ガリレオ)

2024-10-31 10:06

 開発者に朗報だ。まもなくGitHubのコーディングアシスタント「GitHub Copilot」で、いくつかの大規模言語モデル(LLM)を新たに使えるようになる。

 Microsoft傘下のGitHubは米国時間10月29日、年次カンファレンス「GitHub Universe」において、Copilotが新たに4つのLLM(「Claude 3.5 Sonnet」「Gemini 1.5 Pro」、OpenAIの「o1-preview」「o1-mini」)をサポートすると発表した。現在、OpenAIの両モデルが「GitHub Copilot Chat」で利用できるようになっており、その後間もなくClaude 3.5 Sonnetが、さらに「向こう数週間」でGemini 1.5 Proが使えるようになるという。

 GitHubは「Copilot Workspaceから、コードレビューのための複数ファイル編集、セキュリティ修正提案、CLIまで、GitHub Copilotで利用できる多くのサーフェスエリアと機能において、複数モデルから選択できるようにする」としている。

 GitHubが最初にGitHub Copilotの提供を開始したとき、利用していたLLMは「OpenAI Codex」(OpenAIの「GPT-3」の初期バージョン)だった。そして2023年リリースの「Copilot Chat」では、最初は「GPT-3.5」を使っていたが、後に「GPT-4」に変更した。品質とレイテンシーのニーズに応じて、ベースモデルを「GPT-3.5 Turbo」から「GPT-4o mini」に至るまで絶え間なくアップデートしてきたとGitHubは述べている。

 GitHubによると、小規模と大規模の言語モデルの双方で、プログラミングのさまざまなニーズに応じる能力が「急成長」したという。

 GitHubは発表で、「AIコード生成の次なるフェーズは、複数モデルの機能だけでなく、複数モデルからの選択によっても定められることになる。GitHubは、オープンソース開発者プラットフォームとしての理念を貫き、すべての開発者が、自分に最適なモデルを使って開発する力を手にできるようにする」と述べている。

 GitHubはこのカンファレンスで、自然言語だけを使ってアプリを開発できるAIツール「GitHub Spark」も発表した。ユーザーはクラウドのスペースを消費することなく、AIと外部データを活用して「Spark」と呼ばれる「マイクロアプリ」を作成できる。GitHub Sparkの初期プレビュー版は、こちらから申し込み登録できる。

提供:Eoneren/Getty Images
提供:Eoneren/Getty Images

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]