商船三井は、事業ポートフォリオの変革を推進するため、SaaS型の「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を導入し、7カ月で稼働を開始した。SAPジャパンが発表した。
商船三井は、1月にSaaS型のSAP S/4HANA Cloud Public Editionを導入した。その際、「SAP Best Practice」を利用し、業務をシステムに合わせるFit to Standardの手法を採用した。また、ERP本体をクリーンに保つクリーンコア手法も採用している。ERPへの変更やカスタマイズについては、ERPパッケージ外で拡張開発を行うSide-by-Sideのアプローチでアドオンを抑制した。
同社は、事業ポートフォリオの変革を支えるインフラとして、経営管理の仕組みの再構築が必要と考え、業務プロセスの見直しと標準化を進めている。2020年よりグローバルスタンダードERPである「SAP S/4HANA Cloud Private Edition」を本社に導入し、活用している。
今後はグループ会社への展開を進め、共通基盤を構築していく方針だ。これにより経営の透明性向上、経営管理の高度化、経営効率の向上を目指すという。