京都府とダッソー・システムズは11月5日、2018年に締結した「スマートシティづくりのための連携・協力に関する協定書」をさらに発展させる形で、新たな協定を締結した。
新たな協定には「スマートシティの推進」「次世代の人材育成」「脱炭素化をはじめとする持続可能な社会の実現」「『けいはんな万博2025』の実施」が盛り込まれている。これらの目標達成に向けて、ダッソー・システムズが提供するバーチャルツイン・プラットフォームなどのデジタル技術を活用し、地域課題の解決と持続可能な社会づくりに貢献していくという。
京都府は、伝統と先端技術を融合したスマートシティーの実現、IT人材育成、環境保全に積極的に取り組んでいる。2018年の協定締結以降、両者は府民サービス向上と地域活性化に向けて協力してきた。例えば、ダッソー・システムズのバーチャルツイン技術を用いた「けいはんな都市モデル」を構築し、洪水・浸水シミュレーションによる最適な避難ルートを導き出すなど、地域防災の高度化に貢献しているという。
今後は、今回の協定締結を通して、けいはんな学研都市など府内での先端技術の実証を進める。また大学や高等学校などの教育機関では、未来のデジタル人材の育成や、脱炭素化の取り組みを促進していく。