「Gemini」の新拡張機能で多くの「アシスタント」機能が「Android」に復活

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 (ガリレオ)

2024-11-11 09:48

 「Gemini」に取って代わられた「Googleアシスタント」を懐かしんでいる人は、次の大きなアップグレードについて知っておこう。

 「Android」版Geminiに対する大きな不満の1つは、アラームやタイマーの設定、メディアの制御といった、Googleアシスタントにあった基本機能の多くが欠けている点だ。

 新しい「Utilities」機能拡張はこの点の改善を目指している。Googleの説明によると、Utilitiesによって、デバイスのアクションについてある程度Geminiが対応してくれるようになるという。

 Utilitiesを使用することで、時計アプリのアラームとタイマーの設定および管理、ウェブサイトの表示、写真やスクリーンショットの撮影、メディアの再生の制御、「Pixel Screenshots」でのスクリーンショットの参照や検索などができるようになる。できることの詳細な一覧は、Googleのサポートページにある。

 Geminiでは複数の要求を一度に扱うこともできる。例えば「メディアの音量と通知の音量を○○%に設定してから、バッテリーセーバーをオンにして」「10秒タイマーで写真を撮って」といった頼み方ができる。

 加えて、ロック画面向けの機能がいくつか登場する。アラームとタイマーの設定およびストップ/スヌーズ、フラッシュライトのオンオフ、Bluetoothのオンオフ、バッテリー残量の確認、再起動などに対応している。

 Googleは今回、Geminiでまだできないことも短いリストにまとめている。クローズドキャプションのオンオフの切り替え、メディアの言語の変更、ウェブサイトの特定のページを見つけて開くこと、Geminiの言語の変更、「デバイスを探す」(Find My Device)などが利用できない。

 UtilitiesはAndroidデバイス向けのGeminiモバイルアプリでしか利用できず、使うにはGeminiがメインのアシスタントに設定されている必要がある。GoogleはUtilitiesを段階的に公開しているため、現時点でUtilitiesが見つからない場合も、しばらくすると現れるはずだ(筆者の「Pixel 8 Pro」では、確認したときにまだ利用できなかった)。

 Utilitiesが使えるかどうかは、右上隅のプロフィール写真をタップして「拡張機能」(Extensions)を見れば確認できる。

提供:Kerry Wan/ZDNET
提供:Kerry Wan/ZDNET

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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