コマツグループは、コマツ産機と小松製作所金沢工場の製造業DXを推進するため、キャディの図面データ活用クラウドサービス「CADDi Drawer」を導入した。キャディが発表した。
コマツ産機は、大型プレスに代表される鍛圧機械や板金機械のメーカー。顧客ごとのカスタマイズ要素の大きな受注生産品と、標準化されている量産商品の両方を生産している。同社では年間2万枚以上の新図作成を行っているという。
同社は今回の導入により、1人当たり毎月で最大200分の業務削減効果を見込んでおり、94%の利用者が業務改善効果を実感しているという。検索のユーザーインターフェースや類似図面検索の精度の高さを評価しており、製品リードタイムの短縮、固定費の削減、品質向上につながっているという。
CADDi Drawerは、図面データを活用するためのクラウドサービスで、クラウドに蓄積された図面データの検索、利用や活用を可能にする。これにより調達原価の低減と業務生産性の向上に貢献できるという。寸法、記号、テキストなどの情報を自動で読み取り、構造化されたデータとして蓄積するとともに、2D図面から3D類似性を判定する類似図面検索機能も搭載している。また、AI活用の見積もりクラウドサービス「CADDi Quote」との連携も可能だ。
コマツ産機によると、スタマイズ商品では、類似図面が多く、過去図面検索の難しさから新図面作成による無駄が生じていたという。新図面作成は、コスト増加と下流工程でのリスク増、非効率につながるため、蓄積された図面データの検索、活用の仕組みを求めていた。