IHIグループは、人事業務の効率化と人材情報の可視化を目的として、SAPの人事クラウド「SAP SuccessFactors」の給与管理システムを導入し、2万5000人の従業員を対象に運用を開始した。SAPジャパンが発表した。
今回はタレントマネジメント、人事管理、給与計算のシステムをSAP SuccessFactorsに統合することで、人事データの流れがシンプルになり、人事業務全体の標準化と効率化を実現したという。また、人的資本情報開示に対応するデータ活用基盤が整備され、最新の法改正に対応できるようになった。さらに純正クラウドサービスの利用により、システム運用保守の負荷を軽減できている。
同グループでは、事業戦略の実現に向けて必要な能力要件などの情報に加え、キャリア開発・評価・研修履歴・経歴などの人材情報を可視化、管理する仕組みの構築を進めてきた。これにより人材の育成・獲得および配置の最適化を図っている。2019年より、人材情報を可視化、管理する基盤としてSAP SuccessFactorsのタレントマネジメントと人事管理システムを運用しており、今回はこれに加えて給与管理システムを導入。10月よりIHIとグループ会社で運用を始めた。