クリックテック・ジャパンは11月19日、ナレッジアシスタント「Qlik Answers」の国内提供を開始すると発表した。検索技術と生成AIを組み合わせた検索拡張生成(RAG)を採用しており、組織内の日本語コンテンツを広範にサポートする。Amazon Web Services(AWS)の東京リージョンで利用できる。
日本の企業は、文書、プレゼン資料、メールなどの内部情報源から日本語のコンテンツを解析し、高度なAIを使って洞察を得られるようになる。Qlik Answersは「Qlik Cloud」と統合されており、データ品質、セキュリティ、ガバナンスを向上させる。また、Qlik AnswersをAWSの日本リージョン内でホスティングすることで、国内企業は待ち時間の短縮、コンプライアンスの強化、信頼性の向上を実現し、より正確な洞察を得ることができる。
Qlik Answersの日本市場における主なメリットは次の通り。
組織内の日本語コンテンツの解析:Qlik Answersは日本語のコンテンツを処理するように設計されており、企業はメール、プレゼン資料、社内文書などの機密情報源から戦略的な洞察を引き出すことができる。これにより、これまで利用できなかった情報がビジネスに役立つ情報へと変わる。
Qlikの信頼できるコンテンツエコシステムとのシームレスな統合:Qlik Cloudと統合されたQlik Answersは、高品質で管理されたデータから洞察を生成し、ビジネス価値を高め、リスクを最小限に抑える安全で信頼性の高いAI体験を実現する。
高度なRAG技術:RAGを使用することで、Qlik Answersは多様な企業内の情報源から情報を取得し、統合する。これにより、文脈に富んだ説明可能なAIによる洞察が提供され、これまで以上に情報に基づく信頼性の高い意思決定が可能になる。
日本国内のホスティングによるコンプライアンスと速度の実現:ローカルのリージョンで提供される「Amazon Bedrock」を活用できるQlik Answersは、日本のデータ主権に関する法律へのコンプライアンスを保証する。このローカルホスティングにより、遅延が軽減され、データ主導の意思決定に不可欠な、より迅速なリアルタイムの洞察が可能になる。
Qlik 最高経営責任者(CEO)のMike Capone氏は「Qlik Answersは、安全でコンプライアンスに準拠した枠組みの中で非構造化データを実際のビジネス価値に変換することで、日本企業の競争優位性を高める。今回の発表は、各地域の独自の規制やパフォーマンス要件に対応するために、ローカライズしたAIソリューションを各市場に提供するという当社の取り組みを反映したものだ」と声明で述べる。
クリックテック・ジャパン カントリーマネジャーの今井浩氏は「日本においてもAIに対する関心が高まり、その基盤となる信頼性の高いコンテンツに対するニーズも高まっている。Qlik Answersは、ビジネス理解を意思決定の中心に据えながら、日本の企業がAIの洞察に対して自信を持って活用できるように支援する」と述べる。