慶應義塾は、学生向けポータルサイトを刷新し「K-Support」を開発した。開発を支援したフレクトが11月19日に発表した。
小学校から大学・大学院を擁する慶應義塾は、長年利用していた教職員向けの「教育システム」や学生向けポータルサイトに課題を持っていたという。フレクトは、Salesforceが提供する「Salesforce Education Data Architecture」(EDA)を活用し、「試験形態入力」「採点入力」のシステムを刷新しリリースした後、「シラバス入力」「出講希望入力」「学生ポータル」の開発を支援した。
システム刷新の概要
EDAは教育機関向けに設計されたデータアーキテクチャー。標準機能として業界特有のオブジェクトがCRMプラットフォーム上に構築されており、教育機関に必要なデータモデルの円滑な構築を可能にするという。
フレクトによると、慶應義塾が利用していた従来の教育支援システムは、複数のキャンパスや学部・研究科の要件に対応するため仕様が複雑化していた。同社は慶應義塾と共同で要件定義を行い、適したオブジェクトを選択して開発を進めたことで、機能性に優れつつ要件の変更にも対応できるシステム設計ができたという。
また、EDAの標準機能を駆使した開発を目指したことで、仕様変更が容易にできるようになり、結果として費用を抑えた運用ができるようになった。同社は今後も慶應義塾の保守や機能強化の開発支援を継続して行うとしている。