ゲオホールディングスは、11月20日、愛知県岩倉市に同グループの新たな旗艦物流拠点となる「中部物流センター」を開設したと発表した。
同グループは、レンタル事業のゲオ、リユース事業のセカンドストリート、OKURA、オフプライスショップのラックラックなど多様な事業を展開している。そのなかで今後求められる物流拠点の機能は、レンタル・中古・新品商品の加工なども求められる。
しかし従来の同グループの物流拠点は「TC型(通過型)」が主で、ゲオのバラエティストア化やラックラックの日本型オフプライスストアへの挑戦など、既存事業の変革や新規事業への挑戦には不向きであることが課題となっていた。
そこで旧岩倉物流センターを機能移転し、外部委託していたDC(在庫保管)機能を集約して一元管理体制を強化。これにより従来の課題を解決し、「物流の2024年問題」や労働人口の減少にも対応していく。
ロボットソーター「t-Sort」
高層ラック(左)とトラックバース(右)
中部物流センターは、延べ床面積が約3万4380平方メートル。ロボットソーター「t-Sort」を128台導入し、仕分け作業を自動化、労働人口減少対策と従業員の負荷軽減を実現している。また高層ラック導入により在庫保管効率を向上させ、DC機能を強化した。さらにトラックバースでは70台同時接車可能なバースを整備し、荷役作業の効率化と荷待ち時間軽減を進める。
今後は、同センターを次世代型物流システム構築の中核拠点に据え、他の物流拠点の機能強化、統廃合、新拠点開設などを視野に物流拠点の再編成を実施していく。