自動車部品メーカー大手の東海理化は、ワークスアプリケーションズ(WAP)のERPパッケージソフト「HUE Classicシリーズ(HUE Classic)」をアップグレードし、「HUE ACシリーズ(HUE)」に全面移行する。自社開発のフロントシステムを撤廃し、購買管理・支払い依頼・立替経費精算・予算管理などの業務をHUEに集約することで、業務工数や運用コストの大幅な削減が見込まれる。WAPが11月22日に発表した。
東海理化は、会計システムの基幹領域でHUE Classicを使用してきたが、フロント領域では28年にわたって自社開発のシステムを運用してきた。しかし、システムの老朽化とOSサポートの期限が迫っているため、システムの更新が必要になった。その結果、フロント領域から基幹領域までをカバーし、法改正やOS更新にも無償でバージョンアップ対応が可能なHUEが評価され、全面的な移行が決定された。
東海理化は、自社開発システムで行っていたフロント領域の業務をHUEに集約することで、アドオンやインターフェースの開発が不要となり、ワンストップの運用が可能になる。見積り業務では、転記作業を廃止し、ウェブやメールでの自動見積もりにより大幅に工数を削減する。支払い業務では、AI-OCRを使った請求書の読み取りで効率化が進む。
これにより、業務全体の負担が軽減され、生産性が向上する。また、システムの無償バージョンアップ対応が可能になることで、将来的な運用コストの削減も期待できる。