ダイキン工業とNECは、サービスエンジニアを対象に、メタバース空間での空調機点検トレーニングを開発し、運用を開始した。NECが発表した。
この取り組みでは、「Microsoft Mesh」上に空調機点検・診断の仮想空間を構築し、実際の現場環境を再現する。これにより実践的なトレーニング環境を提供し、マニュアルのロジック、運転データ、視覚要素を基に、不具合のある空調機を仮想空間で点検トレーニングする。また、空間内の行動データをレポート化し、振り返りと改善に活用できる。デバイスは「Meta Quest 3」を採用している。
NECによると、メタバース空間でのトレーニングにより、サービスエンジニアの早期戦力化が可能になるという。リアルな現場環境を仮想空間上で体験することで、研修の効率化や高度化も期待される。同社は、メタバースの業務活用支援や仮想空間と現実世界のデータ連携を担当した。
メタバースでの研修イメージ(写真提供:NEC)