アコムとNECは12月2日、アコムがNECの支援によりマイナポータルAPIを活用したカードローン審査手続きの簡略化を実現したと発表した。
この仕組みでは、アコムの顧客がスマートフォンサイトで手続きを行う際、マイナポータルを通じて行政機関から税・所得情報を取得。顧客の同意に基づいてアコムは、取得した情報をカードローンの審査に活用する。
同社の従来のカードローン審査では、利用限度額が50万円を超える場合など一部の審査手続きで収入を証明する書類の提出が必要だった。そのため顧客は、職場などから書類を入手、提出する必要があり、手間と時間がかかっていた。マイナンバーカードの普及とマイナポータルAPIの活用で、デジタル化による手続きを簡略化する。
カードローンの審査手続きの簡略化イメージ(出典:アコム/NEC)
マイナポータル連携時の収入証明書提出のイメージ(同)
マイナンバーカードとマイナポータルAPIによる安全な情報連携でセキュリティを担保した上で、スマートフォンにより時間・場所を問わず手続きできる。情報取得の自動化により審査期間も短縮される。
NECは、マイナポータルAPIの公開当初から金融サービスでの活用に向けて、継続的に情報を提供しているとのこと。マイナポータルAPIの活用を検討する事業者に対し、事業構想から構築、運用まで支援することで、サービス事業者の開発負担の軽減や開発スピードの向上に寄与すると説明している。