三菱電機と米Amazon Web Services(AWS)は1月14日、クラウドや生成AI技術の活用、データセンターの脱炭素化推進で連携することを目的にデジタル領域で戦略的協業に向けた覚書を締結したと発表した。
覚書に基づいて三菱電機は、各事業領域で培ったデータや知見を掛け合わせることによる事業モデルの変革や新たな価値創出を目指す。そのために同社独自のデジタル基盤「Serendie」によるデータ活用ソリューションの強化、社内ITインフラのモダナイゼーション推進で、AWSのクラウドや生成AIに関する技術、見識を活用していくという。
具体的には、Serendieに組み込むAI基盤の共同開発、組織全体の業務プロセス効率化、意思決定の迅速化に向けたAIの応用、AWSの教育プログラムを用いたDX人材育成とカルチャー/マインドセットの改革などに取り組む。
これらにより三菱電機は、デジタル製造におけるプロセス最適化に向けたAIエージェントオーケストレーションなどの機能を持つ基盤の開発、省エネルギーと生産性や快適性を両立したスマートビル向けソリューション開発も推進する。
さらには、空調システムや監視・制御システム、無停電電源装置、受変電設備などのデータセンター向け製品およびソリューションを活用し、データセンターの省エネルギー化や安定稼働の支援、熱負荷予測に基づく空調制御などの新たなエネルギー管理方式の創出に向けた開発にも取り組み、生成AIの普及に伴うデータセンターでの電力消費量増加の課題解決に貢献したいとしている。