マクニカは、UiPathのエンタープライズ自動化・AIソフトウェア「UiPath Platform」を全社に導入し、業務のプロセスを自動化する独自のハイパーオートメーションの実現を目指す。1月16日、UiPathが発表した。
今回の導入で、マクニカは、保守契約の管理システムにおいて「UiPath Test Suite」を活用して基本機能テストを自動化、年間160時間を創出しシステムの品質を向上させた。またCRM領域での週次アップデートでは、テストを自動化し、タイムリーなエラー検知を実現している。さらに今後、CRMと社内システムの自動化を進め、年間1000時間の時間創出を見込んでいるという。

マクニカが手がけるビジネスの全体像
マクニカは、半導体やサイバーセキュリティなどを扱うサービス・ソリューションカンパニー。ビジネスの拡大と環境変化に対応する「IT・DX施策推進ロードマップ」を策定している。その中で業務プロセス全体の自動化や最適化、従業員による市民開発を促進している。
マクニカの自動化対象領域は、業務アプリケーションテストの自動化、生成AIの活用、市民開発など多岐にわたる。同社は、UiPathについて、市民開発向けのツールを提供していることや、AI搭載のソリューションの継続的な提供など、製品の将来性に期待できることなどを評価し、採用に至った。
今後は、「UiPath Document Understanding」を導入し、非構造化データの自動処理とワークフロー全体の自動化を進める。またUiPath Platformの導入後、従業員56名が市民開発研修を受講しており、これまで自動化を進めていないコーポレート部門に対しても研修を展開する予定だ。これにより年間3500時間の時間創出を見込む。UiPath Test Suiteを活用し、「RISE with SAP」移行に向けた統合基幹業務システム(ERP)連携も実施するという。