「Chromebook」はこれまで以上に利用しやすくなり、まもなく視線だけで操作できるようになる。
Googleは米国時間1月22日、「Google Workspace for Education」とChromebookに教育関連のアップデートを多数発表した。その中には、幅広い層の注目を集めると思われる幾つかのアクセシビリティー機能が含まれていた。
最初に紹介するのは、顔の表情や頭の動きでChromebookを操作する機能だ。同機能は2024年12月に発表されていたが、ようやく本格的に展開され始めたようだ。Googleによれば、このフェースコントロール機能にはAIが使われており、運動障害のある人がキーボードやマウスを使わずにコンピューターを操作できるようにするものだという。同機能は、機械学習モデルを用いて478個に及ぶ顔の3次元(3D)メッシュを生成し、ハンズフリー操作のための正確なリアルタイムのジェスチャー検出を可能にしている。
この技術は、2024年に発表された同社の「Project Gameface」に似ている。Gamefaceは、WindowsやAndroid向けのゲームを顔で操作できるようにするものだ。
フェースコントロールを実演する動画では、女性が顔を下に動かすとカーソルがそれに従う。口を横にすぼめるとクリックとなり、口を開けたままにすると音声入力による文字入力が開始される。動きは非常に控えめで、横の動作はほとんど必要ない。
フェースコントロール機能は「全てのユーザー」に提供されるが、最低8GBのRAMを搭載したデバイスが推奨されている。
また、リーディングモードやフォーカスモード、Recorderアプリなどの内蔵ツールに関するアクセシビリティー機能についても触れられたが、具体的な新機能の詳細は明らかにされなかった。
特に教育分野に関しては、学生が課題に集中できるような効率化されたクラス管理ツール、教育者が学生を簡単にグループ分けして異なる課題を与える機能、AIを使用して動画を作成する「Gemini in Vids」、サードパーティー製アプリの管理機能の強化などが発表された。

提供:Google/ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。