NTTデータは1月23日、Databricksと資本業務提携契約を締結したと発表した。これにより、同社はデータ/AI活用プラットフォームの強化を図り、今後5年間で関連ビジネスの売り上げを300億円に拡大する計画だ。
まず、NTTデータでは、Databricksの技術支援を受け、データ/AI活用サービスを強化する。具体的には、Databricksの統合データ基盤「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」を活用し、データ処理や特定タスクに特化した従来型のAIモデル、オープンソースソフトウェア(OSS)、NTTが開発した「tsuzumi」などのカスタマイズ可能な大規模言語モデル(LLM)、SaaS型のLLMを適材適所で組み合わせる。
これにより、データ・インテリジェンス・プラットフォームに蓄積された顧客情報を基に、AIエージェントが顧客向け提案資料を作成するなど、より人間に近いタスクを実現するAIエージェントを提供し、新たなビジネス価値を共創する。
次に、Databricksが提供する特別トレーニングプログラムを活用し、NTTデータグループ全体でデータ・インテリジェンス・プラットフォームに関する技術者の育成を進める。また、同プログラムを通じて、NTTデータ内の技術トレーナーの育成にも取り組み、2027年度までに技術者を500人に増やす計画だ。
また、データ/AI活用関連のビジネスにおいて、技術サポートと営業面での協力を強化する。特に、案件の発掘から提案活動までをスムーズに進めるための協業体制を再構築し、両社共同で顧客への提案活動に取り組む。
NTTデータは、2021年5月にDatabricksとのパートナーシップ契約を締結していた。また、2024年10月からは生成AI活用コンセプト「SmartAgent」を実現するための技術開発とサービス提供を開始している。今回の資本業務提携により、NTTデータのデータ分析/生成AI領域のサービスと、Databricksのデータ基盤との連携を強化する。