岡山県瀬戸内市、学校の集金業務を「スクペイ」で負担軽減

寺島菜央 (編集部)

2025-01-28 16:12

 岡山県瀬戸内市は、学校向け集金サービス「スクペイ」を市内全小中学校・幼稚園の計16校園で導入した。同サービスを提供するMEMEが1月27日に発表した。

 スクペイは集金業務をデジタル化するサービスで、学校は同サービスを通じて保護者に請求書を発行できる。また、保護者はスマートフォンで請求を受け取り、銀行の即時決済かコンビニエンスストアでの現金支払いができる。集金画面は直感的に操作できる設計となっており、管理画面上の帳簿に自動で反映されるため、残高の確認や収支管理を一元的にできるとしている。

スクペイでの保護者の支払いイメージ
スクペイでの保護者の支払いイメージ

 瀬戸内市の学校では従来、給食費や教材費などの集金を、学校での現金の受け渡しを基本としており、保護者や教職員の負担の改善が喫緊の課題だったという。加えて、保護者から学校集金のキャッシュレス化について要望もあり、集金管理システムを導入の検討を始めた。システム導入に向けて、同市では業者選定のために教職員や学校の事務職員を含めたプロポーザル審査委員会を発足し、より学校の集金業務の実態に即したシステム導入を目指した。

 審査の結果、2024年10月からスクペイによる集金を開始。現金の紛失リスクが低減したほか、システム上で請求や督促ができるため、学校における集金業務の負担軽減につながっているという。また、請求書などの配布物も減り、印刷代や用紙代の削減にも寄与している。

 同市では今後、システムの使用感を学校からフィードバックし、システムを改善することで、保護者の利便性向上と教職員の集金業務の確実性・効率性の向上を図るとしている。教育委員会では学校と一体となり、教育の質の向上につながる業務改善に取り組んでいくという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]