宮崎県西都市役所は、自治体三層分離の「αモデル」環境下での個人番号利用事務系PCの集約を目的として、アセンテックの「リモートPCアレイ」を導入した。2月13日にアセンテックが発表した。
従来、西都市役所では三層分離環境において、インターネット接続系には仮想デスクトップを利用していた。しかし、個人番号利用事務系とLGWAN系については、個別のノートPC2台を利用しており、業務スペースの問題と物理PCの管理コストが課題となっていた。そこで、LGWAN接続系のPC1台からインターネット接続系も合わせて3系統のネットワークにアクセス可能なシステムの構築を検討した。

西都市役所での利用イメージ

リモートPCアレイ利用イメージ
導入後は物理PCが集約され、管理コストも削減された。また、業務スペースが有効に使えるようになったため、業務効率が向上している。さらに個人番号情報はサーバールーム内で管理し、かつICカードによる二要素認証で高いセキュリティレベルを維持しているという。

リモートPCアレイ
リモートPCアレイは、20年以上の仮想デスクトップ販売、構築経験に基づいたアセンテックの自社企画製品。ハイパーバイザー不要で設計構築期間を大幅に短縮し、初期導入コストも削減できる。1ユーザー1カートリッジ利用のためパフォーマンス障害を低減でき、シンプルな構成と管理機能で保守運用コストの削減が可能だ。また、同一のスペックのPCカートリッジを集約しており、RPA(Robotic Process Automation)のシナリオ実行環境としても最適となっている。
同市は、リモートPCアレイを選択した理由として、仮想デスクトップ基盤(VDI)と比較して3分の2程度のコストで導入可能であり、宮崎県内の自治体を含む、多くの導入実績が挙げられた。物理PCと比較して故障部分が少ないことや、サーバールームに集約できるためセキュリティ性の高さも選定ポイントになったとしている。